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一文半銭

読み方

いちもん はんせん

意味

ほんのわずかな金銭・金額のこと。特に「一文半銭も〜ない」「一文半銭たりとも〜しない」の形で、少しの金も出さない、残さない、粗末にしない、といった意味を強める。

由来

「一文」は江戸時代以前から用いられた旧貨幣・銭貨の最小級単位、「半銭」は一銭の半分で、いずれも取るに足りない小額を表す語。それらを並べて「ほんの少しの金」を強調した表現である。成句としての初出年は不明だが、文・銭が生活語として残っていた近世末〜明治期ごろに広まったと考えられる。

備考

古風で硬めの金銭表現。現代では否定や強調(「も〜ない」「たりとも」)を伴うことが多く、日常語では「びた一文」「わずかな金」が近い。

例文

  • そんな根拠のない情報には、一文半銭の価値もない。
  • 彼は遺産を一文半銭も残さず使い果たしてしまった。
  • 会社の金は、一文半銭たりとも私用に回してはならない。
  • 不正を防ぐため、寄付金は一文半銭に至るまで帳簿に記録した。
  • あの詐欺師には、一文半銭も払うつもりはない。

類義語

  • びた一文
  • 一銭一厘
  • はした金
  • 微々たる金額
  • 雀の涙

対義語

  • 大金
  • 巨万の富
  • 莫大な金額
  • 千金

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