一国一城
読み方
いっこく いちじょう意味
一つの国と一つの城。転じて、自分だけの領域・家・店・会社などを持ち、他に従属せず主体的に治めること。多くは「一国一城の主」の形で、独立して一家や事業を構えた人をいう。由来
「国」は令制国・領国、「城」は武家の居城を指す。中世末から近世初頭の武家社会で、一つの領国と城を持つ大名・城主を表す発想から生まれた。語の成立時期は不詳だが、慶長20年/元和元年(1615)の徳川幕府による「一国一城令」にも見える歴史的表現で、のちに「一国一城の主」として比喩化した。備考
現代では単独より「一国一城の主」として使うのが普通。自宅や店、会社を持つ誇りを表すが、やや古風で男性的な響きもある。例文
- 独立して小さな店を開き、彼は念願の一国一城の主となった。
- 中古の家とはいえ、自分の家を持つと一国一城を得たような気分になる。
- 一国一城の主になったからには、従業員の生活にも責任を持たなければならない。
- 戦国時代の武将たちは、一国一城をめぐって激しく争った。
- 彼女は会社を辞めて起業し、一国一城の気概で新しい事業に取り組んでいる。
類義語
- 独立独歩
- 自主独立
- 独立自尊
- 一城の主
- 一国一城の主
対義語
- 寄人籬下
- 従属
- 雇われの身
- 他人依存