検索

黄絹色糸

読み方:こうけん しょくし

意味

「絶」の字を表す隠語で、転じて、この上なくすぐれていて見事なこと、特に詩文・文章がきわめて優れていることをいう。「黄絹」は色のある糸、すなわち「糸」と「色」から成る「絶」の字を示す。

由来

中国の故事に由来する。南朝宋の劉義慶が5世紀前半(430年代ごろ)に編んだ『世説新語』「捷悟」には、魏の曹操と楊修が曹娥碑の裏にある謎句を解く話がある。「黄絹」は「色糸」であり、「糸」と「色」を合わせた「絶」の字を表す隠語と解された。この字謎から、きわめて優れたもの・文章の意で用いられるようになった。

備考

現代の日常会話ではまれで、漢文・詩文・書道などを格調高く批評する文脈で用いられる。「黄絹幼婦」とは同じ故事に基づく関連語である。

別表記

  • 黃絹色絲

補足

  • 「黄絹幼婦」と混同しやすいが、同じ故事に基づく別の四字熟語である。
  • 「色糸」を通常語のように「いろいと」と読まず、熟語全体では「こうけんしょくし」と読む。

例文

  • この短い序文は、簡潔でありながら余韻が深く、まさに黄絹色糸の名文だ。
  • 先生は受賞作の結びの一節を、黄絹色糸と評して称賛した。
  • 何度も推敲した結果、その詩は黄絹色糸と呼ぶにふさわしい出来栄えになった。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字