魚米之郷
読み方:ぎょべい の きょう
意味
魚や米が豊富にとれる、水と土地に恵まれた豊かな地域のこと。特に、河川・湖・海などが近く、水産物が豊富で、稲作も盛んな土地をいう。中国の江南地方を形容する語として用いられることが多い。
由来
唐代の上疏「請移突厥降人於南中安置疏」にある「江淮以南、魚米之郷」に由来するとされる。「魚米」は魚と米、「之」は「の」、「郷」は土地・地域を表し、「魚と米の豊かな土地」という意味になる。のちに江南など、水路と水田に恵まれ、水産物と米が豊富な地域をたたえる語として広まった。
備考
「之」は漢文の助詞で「の」と読む。日本語では「魚米の郷」と表記することもある。現代では、農水産物が豊かな地域を紹介・称賛する文脈で用いられる。
別表記
- 魚米の郷
- 魚米之鄕
補足
- 「魚米之里」とするのは一般的でない。標準的には「魚米之郷」または「魚米の郷」と表記する。
- 「之」を音読みして「ぎょべいしきょう」と読むのは誤りで、「ぎょべいのきょう」と読む。
例文
- この地方は川と海に囲まれた魚米之郷で、米作りも漁業も盛んだ。
- 豊かな水資源を生かし、古くから魚米之郷として人々が暮らしてきた。
- 旅行者は、魚米之郷ならではの新鮮な魚料理と米を楽しんだ。
分類
類義語
- 沃野千里
- 膏腴の地
- 豊饒の地
対義語
- 不毛之地
- 荒蕪の地
- 貧瘠の地