魑魅魍魎
読み方:ちみ もうりょう
意味
山・川・木石などに宿ると考えられた怪物や妖怪の総称。転じて、正体や素性がはっきりしない不気味な者、社会にはびこる悪人・悪勢力などを、強い非難や嫌悪を込めていう。
由来
中国の歴史書『左伝』宣公3年(紀元前606年ごろの記事)に見える「魑魅罔両」に由来する。古代中国で、山林の怪物を「魑魅」、水辺の怪物を「魍魎(罔両)」などと呼んだことから、さまざまな妖怪の総称となった。日本では転じて、得体の知れない悪人や邪悪な勢力を指す比喩としても用いられる。
備考
現代では実在の妖怪よりも、悪人・怪しい人物・不透明な勢力を非難する比喩として使われることが多い。相手を強く悪しざまにいう語なので、人物に対して用いる際は注意が必要。
別表記
- 魑魅罔両
補足
- 「魑魅魍量」と書くのは誤りで、正しくは「魑魅魍魎」。
- 「ちみもうりょ」と読むのは誤りで、正しくは「ちみもうりょう」。
例文
- 古い絵巻には、夜の都を徘徊する魑魅魍魎が描かれている。
- 利権をめぐる政界には魑魅魍魎が跋扈している、と彼は批判した。
- 真偽不明の情報が飛び交うネット空間は、まるで魑魅魍魎の住む世界のようだった。