食玉炊桂
読み方:しょくぎょく すいけい
意味
食べ物が玉ほど高く、薪が桂ほど高いという意から、物価、とくに食料や燃料の値段が非常に高く、生活費がかさむことをいう。転じて、ある土地の物価が異常に高く暮らしにくい状況を表す。
由来
中国の戦国時代(紀元前5~3世紀)の故事に基づく。『戦国策』楚策三で、遊説家の蘇秦が楚の王に、楚では「食は玉より貴く、薪は桂より貴い」と述べた話に由来する。「玉を食べ、桂で炊く」ほど食料と薪が高価である、という誇張表現である。『戦国策』自体は前漢の劉向が紀元前1世紀ごろに編集したとされる。
備考
主に漢文調・文章語として用いる。玉や桂を実際に食べたり燃料にしたりする意味ではなく、食料と薪の価格が極端に高いことのたとえである。日常会話では「物価高」「生活費が高い」などが一般的。
誤用・混同注意
- 「玉や桂を用いたぜいたくな食事」の意味と解するのは誤り。物価、とくに食料・燃料が高いことを表す。
- 「食玉薪桂」とするのは誤り(正しくは「食玉炊桂」)。
例文
- 観光客が集中する地域では、食玉炊桂といわれるほど外食費や宿泊費が高騰している。
- 都心での単身生活は食玉炊桂のありさまで、食費と光熱費だけでも家計を圧迫する。
- 当時の都は食玉炊桂で、地方から出てきた学生には暮らしにくい場所だった。
分類
類義語
- 米珠薪桂
- 薪桂米珠
- 物価騰貴
対義語
- 物価低廉
- 米価低廉