食不甘味
読み方
しょく ふかんみ意味
心配や不安、悲しみなどが強く、食事をしても味をおいしいと感じられないこと。食欲がなくなるほど深く思い悩んでいる状態を表す。由来
中国の史書・説話集『戦国策』に見える「寝不安席、食不甘味」に由来する。心配のあまり、寝ても落ち着かず、食べても味が甘美に感じられないという意味。『戦国策』は前漢末、劉向により紀元前1世紀ごろに整理・編纂された。備考
日常会話ではかなり硬い表現。文章語・スピーチ向きで、強い心労や不安を格調高く述べるときに使う。例文
- 会社の資金繰りが悪化して以来、社長は食不甘味の日々を送っている。
- 試験の結果が発表されるまで、彼女は食不甘味で何を食べても味がしなかった。
- 息子の行方が分からず、両親は食不甘味の思いで連絡を待ち続けた。
- 大きな取引の成否が決まる前夜、担当者たちは食不甘味の緊張に包まれていた。
- 災害後、故郷の家族の安否を案じて、彼は食不甘味の状態だった。
類義語
- 憂心忡忡
- 寝不安席
- 焦心苦慮
- 食事が喉を通らない
対義語
- 泰然自若
- 安心立命
- 高枕安眠
- 枕を高くして寝る