風餐雨臥
読み方
ふうさん うが意味
風に吹かれながら食事をし、雨の中で寝ること。転じて、旅先や戦場などで野宿を重ね、自然にさらされながら苦労して移動・生活することをいう。特に、長旅・行軍・放浪などの厳しい苦難を強調する表現。由来
「風餐」は風にさらされながら食事をすること、「雨臥」は雨の中で横になって寝ることを表す漢語表現。中国の漢文に見られる自然の中での難儀な旅や行軍を描く言い回しに由来するが、特定の初出文献や成立年は未詳。日本では漢籍・漢詩文の語彙として受容され、近世以降の文章語・漢文訓読調の表現として用いられてきた。類形に「風餐露宿」がある。備考
文章語・漢文調の硬い表現で、日常会話ではあまり使わない。実際の野外生活の苦労だけでなく、比喩的に過酷な旅路や人生行路にも用いられる。例文
- 探検隊は補給も乏しいまま、風餐雨臥の旅を一か月も続けた。
- 若き日の彼は諸国を巡り、風餐雨臥の生活の中で見聞を広めた。
- 敗走する兵たちは山中で風餐雨臥を余儀なくされ、疲労の極みにあった。
- この紀行文には、作者が風餐雨臥して峠を越えた苦労が生々しく記されている。
- 便利な交通機関のない時代、巡礼の道はまさに風餐雨臥の連続だった。
類義語
- 風餐露宿
- 草行露宿
- 露宿風餐
- 艱難辛苦
対義語
- 安居楽業
- 平穏無事
- 安楽生活