顔厚忸怩
読み方
がんこう じくじ意味
自分の厚かましい言動や恥知らずな振る舞いを、後になって深く恥じ入ること。「顔厚」は面の皮が厚いこと、「忸怩」は恥じ入るさまを表す。反省・謝罪・自責の気持ちを述べる硬い表現。由来
「顔厚」は中国最古の詩集『詩経』小雅・巧言に見える「顔之厚矣」(顔の皮が厚い、恥知らずだ)に由来するとされる。『詩経』は紀元前11〜前6世紀ごろの詩を集め、前漢(紀元前2世紀ごろ)までに経典化された。「忸怩」も古典漢語で、恥じ入る意。二語を合わせた四字熟語としての成立時期・初出は不詳。備考
非常に硬い文章語で、日常会話ではまれ。「忸怩たる思い」「慚愧に堪えない」の方が通じやすい。例文
- 不用意な発言で多くの人を傷つけたことを思い返し、顔厚忸怩の思いに沈んだ。
- 部下の功績を自分の手柄のように語っていた過去を知り、彼は顔厚忸怩たる表情を浮かべた。
- 謝罪会見で社長は、対応の遅れについて顔厚忸怩の念に堪えないと述べた。
- 友人の厚意に甘えすぎていたと気づき、顔厚忸怩として改めて礼を言った。
- 公私混同を指摘され、私は顔厚忸怩の思いで辞表を書いた。
類義語
- 忸怩たる思い
- 慚愧に堪えない
- 慚愧悔恨
- 羞恥悔恨
対義語
- 厚顔無恥
- 傍若無人
- 鉄面皮
- 破廉恥