頤指気使
読み方:いしきし
意味
人をあごで指図するように、威張った態度で思いのままに使うこと。「頤」はあご、「頤指」はあごや顔つきで指図すること、「気使」は気ままに人を使役することをいう。権力や立場をかさに着て他人を扱う、横柄で否定的な態度を表す。
由来
中国の歴史書『漢書』貢禹伝に見える「家富勢足、目指気使(家が富み勢力が十分で、目や顔つきで指図し、人を使う)」という表現が由来とされる。『漢書』は後漢の班固らが1世紀ごろに編纂した歴史書である。「目指気使」の趣旨が、「頤(あご)で指図する」意の「頤指気使」として定着した。
備考
「頤」は「あご」の意を持つ難字。現代では文章語的で、相手の横柄さを強く非難する否定的な表現である。単に指示や命令をする意味では用いない。
別表記
- 頤指氣使
誤用・混同注意
- 「頤」は「あご」を表し、「意指気使」などと書くのは誤り。
- 単なる業務上の指示を指す語ではなく、威張って人を使う横柄な態度をいう。
例文
- 部下を頤指気使するだけの上司には、部下からの信頼は集まらない。
- 彼は出世してから、昔の友人にまで頤指気使するような態度を取るようになった。
- 取引先を頤指気使するような応対は、会社の評判を大きく損なう。
分類
類義語
- 横柄無礼
- 傲岸不遜
- 高圧的
対義語
- 謙虚謙遜
- 慇懃丁重
- 礼賢下士