音容宛在
読み方
おんよう えんざい
意味
亡くなった人の声や姿・表情が、今も目の前にいるかのように生き生きと思い浮かばれること。遺影や思い出に触れた際に、故人への深い追慕や哀惜の気持ちを表す語。
由来
中国・唐代の文人、李翱(りこう)が、824年に没した韓愈を悼んで著したとされる「祭吏部韓侍郎文」に見える語に由来する。「音容」は声と容貌、「宛在」はあたかもそこにあるように感じられる意。日本では漢文訓読を通じて四字熟語として定着した。
備考
「音容」は声と容貌、「宛在」はあたかも目の前にあるように感じられる意。主に故人への追慕・哀悼の文脈で用いる、文語的で格調高い表現である。存命者に使うのは一般的ではない。
例文
- 恩師の遺影を前にすると、穏やかな声まで聞こえるようで、まさに音容宛在である。
- 一周忌の法要では故人の思い出が語られ、参列者の胸にその音容が宛在した。
- 保存されていた祖母の映像を見るたびに、笑顔と話し方が音容宛在としてよみがえる。
類義語
- 音容如在
- 在りし日の面影
- 追憶