面授口訣
読み方:めんじゅ くけつ
意味
師匠が弟子と直接顔を合わせ、口頭で秘伝・奥義や大切な教えを授けること。「面授」は面と向かって教え授けること、「口訣」は口伝で伝える秘訣・要点をいう。書物や第三者を介さない、師弟間の直接的な伝授を強調する語。
由来
中国語の「面授」(面と向かって授けること)と「口訣」(口頭で伝える秘訣・要訣)を組み合わせた語。特定の一つの古典に由来する故事成語としての出典は明確ではない。中国で師から弟子へ学問・技芸・宗教上の奥義を直接伝える場面に用いられ、日本でも主に伝統芸能・武道・宗教などの師弟伝承を述べる語として定着した。成立時期は特定できない。
備考
日常会話ではやや硬く、古風な表現である。茶道・能楽・武道・宗教など、師弟間で秘伝を直接伝える文脈によく合う。「面授口伝」と混同されることがあるが、別表現として扱われる。
誤用・混同注意
- 「面受口訣」と書くのは誤り。師が教えを「授ける」ため、「授」を用いる。
- 「面授口伝」と混同されやすいが、「面授口訣」とは字面の異なる別表現である。
例文
- その技法の核心は、師匠から面授口訣で学ばなければ身につきにくい。
- 公開講座で基礎を学んだ後、限られた弟子だけが面授口訣を受けた。
- 古流の武術には、文書には記されない面授口訣の教えが残されている。
分類
類義語
対義語
- 独学自習