隠姓埋名
読み方:いんせい まいめい
意味
自分の姓や名を隠し、身元・素性が知られないようにして世間から身を隠すこと。追っ手や迫害を逃れる場合、過去を伏せて別人として暮らす場合などにいう。
由来
中国・元代(13世紀末〜14世紀前半)の雑劇、張寿卿(ちょうじゅきょう)作とされる『紅梨花』第四折に見える語。「姓を隠し、名を埋める」、すなわち本名や出自を人に知られないようにする、という意味から生じた。作品の成立年は詳しくは不明である。
備考
文章語的で、日常会話では「身元を隠す」「偽名で暮らす」などと言うことが多い。犯罪者に限らず、迫害や争いを避けるために身を隠す場合にも用いる。
別表記
- 隱姓埋名
誤用・混同注意
- 「陰性埋名」と書くのは誤り(正しくは「隠姓埋名」)。
- 「隠名埋姓」と語順を入れ替えるのは誤り。
- 単に無名であることではなく、意図して姓名・身元を隠すことをいう。
例文
- 追っ手から逃れるため、彼は隠姓埋名して辺境の村で暮らした。
- 戦乱を生き延びた一家は、隠姓埋名の生活を長く続けた。
- 小説の主人公は隠姓埋名していたが、古い知人との再会によって正体が明らかになる。
分類
類義語
- 変名
- 匿名
- 身を隠す
- 雲隠れ
対義語
- 正体を明かす
- 名乗りを上げる
- 実名を公表する