酸甜苦辣
読み方
さんてん くらつ意味
酸味・甘味・苦味・辛味というさまざまな味のこと。転じて、人生や世の中で味わう楽しさ、苦しさ、つらさ、喜びなど、あらゆる経験や世態の複雑さをいう。多くは「酸甜苦辣をなめる」のように、人生経験の豊富さを表す文脈で使われる。由来
中国語の成語に由来する語で、「酸」はすっぱい味、「甜」は甘い味、「苦」は苦い味、「辣」は辛い味を表し、四種の味を人生の喜怒哀楽や苦楽にたとえたもの。特定の初出典籍や成立年は未詳だが、中国古典語・漢文語彙として伝わり、日本でも漢籍受容を通じて用いられるようになった。備考
やや硬い漢語表現で、日常会話では「酸いも甘いも」の方が一般的。中国語由来の語感が強く、文章語・評論・人生経験を語る場面に向く。例文
- 彼は若いころから商売の酸甜苦辣をなめてきたので、人を見る目が鋭い。
- この小説には、庶民が生きるうえで味わう酸甜苦辣が細やかに描かれている。
- 酸甜苦辣を知った今だからこそ、彼女の助言には重みがある。
- 旅先での出会いや失敗を通じて、私は人生の酸甜苦辣を少し学んだ気がする。
- 社長は創業から倒産の危機まで経験し、経営の酸甜苦辣を語ってくれた。
類義語
- 酸いも甘いも
- 甘苦辛酸
- 辛酸甘苦
- 人生の機微
- 世の中の表裏
対義語
- 平穏無事
- 無風平穏
- 安穏無事