邯鄲之歩
読み方
かんたん の ほ意味
むやみに他人のまねをして、その人の長所を身につけられないばかりか、もともと自分にあった良さや能力まで失ってしまうこと。主体性のない模倣や、分不相応な学び方への戒めとして用いられる。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』秋水篇に由来する故事。趙の都・邯鄲の人々の美しい歩き方を学ぼうとした燕の寿陵の若者が、習得できないうえに自分の歩き方も忘れ、這って帰ったという話から。成立は紀元前4〜3世紀ごろとされる。備考
「邯鄲学歩」「邯鄲の歩み」ともいう。単なる模倣ではなく、模倣に失敗して自分本来のものまで失う点が核心。文章語・教養語として用いられる。例文
- 流行の経営手法を形だけ取り入れた結果、会社の強みまで失ってしまい、まさに邯鄲之歩となった。
- 有名作家の文体をまねるのはよいが、自分の声をなくせば邯鄲之歩に終わる。
- 海外の教育制度をそのまま移植しても、地域の実情を無視すれば邯鄲之歩になりかねない。
- 彼は先輩の話し方を完璧にまねようとして、以前の自然な説得力まで失い、邯鄲之歩の状態だった。
- 模倣から学ぶことは大切だが、目的を見失えば邯鄲之歩という教訓を忘れてはならない。
類義語
- 邯鄲学歩
- 邯鄲の歩み
- 猿真似
- 付和雷同
- 東施効顰
対義語
- 独立独歩
- 自主独立
- 自得自足
- 守株待兎ではなく自分の道を行く