遺臭万載
読み方
いしゅう ばんさい意味
死後または後世まで、悪い評判・悪名を長く残すこと。「臭」は悪臭から転じて悪名、「万載」は非常に長い年月の意。名誉を残すのではなく、不名誉な行為によって後々までそしられることをいう。由来
中国の故事に由来する語。東晋の武将・桓温(312〜373)が「流芳後世(よい名を後世に残す)ことができないなら、せめて遺臭万載(悪名を万年に残す)でもよい」と言ったという逸話に基づく。南朝宋の劉義慶『世説新語』(5世紀前半、430年頃成立)や、唐の『晋書』(648年成立)に関連する記述が見える。備考
非常に硬い文章語・漢文調の表現。日常会話ではほとんど用いず、歴史批評や政治批判などで強い非難を表す際に使われる。例文
- 独裁者の残虐な政策は、遺臭万載の悪名として歴史に刻まれた。
- 一時の利益のために人々を欺けば、遺臭万載のそしりを免れないだろう。
- その企業の隠蔽工作は、業界に遺臭万載の汚点を残した。
- 彼は英雄としてではなく、裏切り者として遺臭万載となった。
- 権力におぼれて民を苦しめた王の名は、遺臭万載として語り継がれている。
類義語
- 遺臭万年
- 悪名千載
- 臭名遠揚
- 悪名を残す
対義語
- 流芳百世
- 名垂後世
- 千古不朽
- 後世に名を残す