遺老孤臣
読み方:いろう こしん
意味
滅びた王朝・国家から生き残った老人(遺老)と、主君や祖国を失って頼るところのない家臣(孤臣)のこと。転じて、滅亡した国や旧王朝を懐かしみ、その再興を願う人々をいう。
由来
中国の正史「宋史」に見える語とされる。「遺老」は前代から生き残った老人、「孤臣」は主君を失った、あるいは孤立した臣下を指す。宋史は元代の至正5年(1345年)に編纂されたため、語の典拠としては中国の中世史書に属する。
備考
主に王朝の滅亡や政権交代を語る歴史的・文学的な表現で、日常会話ではあまり用いない。「遺老」は単なる高齢者、「孤臣」は単に孤独な臣下をいう語ではない。
例文
- 王朝交代を描く小説では、遺老孤臣が故国の再興を願う姿が重要な主題となっている。
- 政権崩壊後も旧主への忠節を守り続けた彼は、遺老孤臣のような存在だった。
- その記録からは、新政権のもとで遺老孤臣が抱えた深い喪失感を読み取ることができる。
分類
類義語
- 亡国の遺民
- 旧臣