過当競争
読み方
かとう きょうそう意味
同業者や企業どうしの競争が必要以上に激しくなり、値下げ合戦・広告費の増大・品質低下・労働条件の悪化などを招いて、当事者や市場全体に不利益をもたらす状態。健全な競争を超えて、利益を削り合う消耗戦になることをいう。由来
「過当」は「程度を超えて適切でないこと」、「競争」は互いに優劣や利益を争うことを表す。古典由来の故事成語ではなく、近代以降の経済・商業用語として定着した四字熟語的な複合語。具体的な初出年は不詳だが、明治後期から大正・昭和期にかけて、産業化や市場経済の発展とともに用いられるようになったと考えられる。備考
主に経済・ビジネス分野で使う語。単に競争が激しいだけでなく、利益や品質を損なうほど行き過ぎているという否定的な含みがある。「不当競争」とは意味が異なる。例文
- 牛丼チェーンの値下げ合戦は、過当競争の典型例として取り上げられた。
- 過当競争が続けば、利益率が下がり、サービスの質まで落ちかねない。
- 新規参入が相次いだ結果、この地域の美容院業界は過当競争に陥っている。
- 経営者は、過当競争を避けるために価格ではなく独自性で勝負する方針を示した。
- 運送業界では過当競争が労働環境の悪化を招いているとの指摘がある。
類義語
- 過剰競争
- 過度競争
- 行き過ぎた競争
- 激烈な競争
- 消耗戦
対義語
- 適正競争
- 公正競争
- 協調共存
- 共存共栄
- 棲み分け