逸趣横生
読み方:いつしゅ おうせい
意味
世俗を離れた、すぐれて風雅な趣が、思いがけず豊かに現れ出ること。文章・話・絵画・景色などに、独特で洗練された面白みや味わいがあふれているさまをいう。
由来
「逸趣」は俗を離れたすぐれた趣・風情、「横生」は思いがけず次々に生じることを意味する漢語である。中国由来の漢文調表現として用いられてきたが、特定の古典における確かな初出や成立年代は不詳である。日本語では、主に文学・芸術の趣を評する四字熟語として定着している。
備考
文章・会話・絵画・景色などに見られる、上品で意外性のある面白みを褒める語。「興味が湧く」という意味だけではなく、対象そのものに風雅な趣があることを表す。
誤用・混同注意
- 「横生」は「よこなま」などとは読まず、「おうせい」と読む。
- 「横生」を単に「横に生える」という字義どおりに解しない。ここでは「思いがけず生じる」の意。
例文
- この随筆は日常の出来事を題材にしながら、逸趣横生の文章で読者を楽しませる。
- 庭園の小径には石灯籠や草花が巧みに配され、逸趣横生の景観をつくり出していた。
- 彼の講演は知識を並べるだけでなく、逸趣横生のたとえ話に富んでいた。
分類
類義語
- 妙趣横生
- 風趣横生
対義語
- 無味乾燥
- 索然無味