軽死重気
読み方:けいし じゅうき
意味
死を恐れず軽く考え、意気や義理・信念を重んじること。とりわけ、仲間との約束や義侠心のためには命を惜しまない気質をいう。
由来
5世紀前半、范曄が編纂した中国の史書『後漢書』の「朱穆伝」にある「軽死重気、結党連群」に基づく。朱穆が、命を軽んじて義気を重んじ、徒党を組む地方の有力者らを批判した文脈で用いた語である。
備考
古くは徒党を組む者への批判的な文脈でも使われた。現代では、義理や仲間を重んじて命を惜しまない侠客的な気風として、肯定的・中立的に用いられることが多い。
誤用・混同注意
- 「軽死重義」と混同しない。意味は近いが、「軽死重気」の「気」は意気・義侠心を指す。
- 「けいしじゅうぎ」と読まない。標準的な読みは「けいしじゅうき」。
- 単に「命を粗末にすること」とだけ解さず、義理や意気を重んじる含意を踏まえる。
例文
- 彼は仲間を救うため、軽死重気の覚悟で危険な現場へ向かった。
- 武侠小説には、軽死重気を美徳とする侠客がしばしば登場する。
- 軽死重気の精神は敬意を集めることもあるが、無謀な自己犠牲を正当化するものではない。
分類
類義語
- 軽生重義
- 捨生取義
対義語
- 貪生怕死