身体髪膚
読み方
しんたい はっぷ意味
からだ全体のこと。特に、髪の毛や皮膚のような細部まで含めた身体を指す。儒教的な文脈では、身体は父母から授かった大切なものなので、むやみに傷つけてはならないという考えを伴って用いられる。由来
中国の儒教経典『孝経』開宗明義章の「身体髪膚、之を父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり」に由来する。『孝経』の成立年代は確定していないが、一般に戦国末期から前漢初期、紀元前3〜2世紀ごろとされることが多い。備考
日常会話ではあまり使われず、古典・儒教・倫理を語る文脈で用いられる硬い表現。現代では身体観や自己決定権との関係で論じられることもある。例文
- 身体髪膚は父母から受けたものだという教えを、祖父はよく口にしていた。
- 昔の儒教社会では、身体髪膚を傷つけないことが孝の第一歩と考えられた。
- 彼は武士の覚悟を語る前に、身体髪膚を大切にする道徳について説いた。
- 身体髪膚に及ぶ危険を承知で、彼女は救助活動に飛び込んだ。
- この文章では、身体髪膚という語を通して、親から授かった命の尊さが強調されている。
類義語
- 全身
- 肉体
- 体躯
- からだ全体
- 身