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詠月嘲風

読み方:えいげつ ちょうふう

意味

月を詠み、風を題材にして詩歌を作り、自然の風趣を楽しむこと。転じて、世事から離れて風流な詩文や遊興に親しむことをいう。文脈によっては、現実の問題に関わらず、風月ばかりを詠んでいるというやや批評的な含みをもつこともある。

由来

中国・唐代の詩人、白居易(772~846)が元稹に送った書簡「与元九書」に見える、風雪や花草を詠じ弄ぶだけの詩文をいう趣旨の表現に由来するとされる。成立の正確な年は不詳だが、唐代(8世紀末~9世紀前半)の語句を背景として、日本では「月を詠じ、風を嘲る」の意の四字熟語として定着した。

備考

「嘲」はここでは単純に「ばかにする」の意ではなく、風を題材に詩を詠じて風流を楽しむ意合いで用いられる。日常会話よりも、漢文調・文芸評論的な文章で使われる。

誤用・混同注意

  • 「嘲」を「朝」と取り違え、「詠月朝風」と書くのは誤り。
  • 月や風を文字どおり嘲笑する意味と解するのは不適切。

例文

  • 隠居した学者は、庭の月と松風を友として、詠月嘲風の日々を送った。
  • この詩集は詠月嘲風の作品が中心で、四季の自然を優雅に描いている。
  • 社会の苦難をよそに詠月嘲風に終始する文学だ、と批判する論者もいた。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字