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袒裼裸裎

読み方:たんせき らてい

意味

衣服、とくに上衣を脱いで、肌や裸の体をむき出しにすること。また、その姿。「袒裼」は片肌を脱いで肌を出すこと、「裸裎」は衣服を脱いで裸体になることをいう。類義の語を重ね、衣服をつけない状態を強調した表現である。

由来

中国・戦国時代の儒家書『孟子』の「公孫丑上」に見える語である。本文の「爾為爾、我為我。雖袒裼裸裎於我側、爾焉能浼我哉(たとえあなたが私のそばで裸になっても、どうして私を汚せようか)」に由来する。『孟子』は孟子(前4世紀ごろ)の思想を弟子らがまとめた、前4~前3世紀ごろの文献とされる。

備考

現代の日常会話ではほとんど用いられず、漢文訓読や文学的な文章で見られる。原典では裸体そのものより、他者の行為によって自分の心は汚されない、という文脈で使われている。

誤用・混同注意

  • 「裸呈」と書くのは誤り。正しくは、衣偏に「呈」の「裎」を用いる。
  • 「たんせきらしょう」と読まない。「裸裎」は「らてい」と読む。
  • 単に完全な裸体だけを指すと限定するのは不正確で、「袒裼」には上衣を脱いで肌を出す意もある。

例文

  • その絵巻には、川で水浴びをする人々が袒裼裸裎の姿で描かれている。
  • 着替えの途中であっても、袒裼裸裎のまま人前へ出るべきではない。
  • 古典を訳す際には、「袒裼裸裎」が肌をあらわにする状態を強調する語であることに注意した。

分類

類義語

対義語

この四字熟語に使われている漢字