衣食父母
読み方:いしょく ふぼ
意味
衣服や食べ物など、生活に必要なものを得るための支えとなる人のこと。特に商人・職人・サービス業者などにとって、自分の生計を支えてくれる客や取引先を、父母にも等しい恩人として敬っていう語。
由来
中国の元代(13~14世紀)に成立した関漢卿の雑劇「竇娥冤」に見られる語とされる。「衣食」は着る物と食べ物、すなわち生活の資をいい、それを与えて生活を支えてくれる人を「父母」にたとえた表現である。日本では主に商売をする側が、客や得意先を敬っていう語として用いられる。
備考
現代では主に、商人・事業者にとっての客、得意先、取引先を指す。自分の実の父母そのものをいう語ではない。やや古風で、敬意や感謝を強く表す表現である。
誤用・混同注意
- 「父母」はこの語では通常「ふぼ」と読む。「ちちはは」とは読まない。
- 実の両親を指す語だと誤解されることがあるが、主には生活・商売を支える客や支援者をいう。
例文
- 商人は、店を支えてくれる常連客を衣食父母として大切にした。
- フリーランスにとって、継続して仕事を依頼してくれる取引先は衣食父母といえる。
- 顧客を衣食父母と心得て、社員一同が誠実な応対を心がけている。
分類
類義語
- 衣食の恩人
- 得意先
- 顧客
- 生活の支え