衣架飯嚢
読み方
いか はんのう意味
衣服を掛けるだけの架と、飯を入れるだけの袋のように、ただ身なりを整え食べているだけで何の役にも立たない人をいう。無能な人物を強く軽蔑していう語。由来
「衣架」は衣服を掛ける台・衣桁、「飯嚢」は飯を入れる袋の意。人間を物にたとえ、衣を着て飯を食うだけの存在とする中国由来の成語。日本には漢籍・漢文訓読を通じて受容されたと考えられるが、具体的な初出・成立年は不詳。少なくとも近世以降の漢語資料・成語辞典類に見られる。備考
非常に強い侮蔑語で、日常会話ではほとんど使われない。文章語・批評的文脈で見られるが、相手に直接用いるのは失礼。例文
- 役職に就いていながら何も判断しない彼は、衣架飯嚢のそしりを免れない。
- 部下の努力にただ乗りするだけでは、上司として衣架飯嚢と言われても仕方がない。
- 若い頃は衣架飯嚢と笑われた彼も、猛勉強の末に会社を支える人材になった。
- 人を衣架飯嚢と罵る前に、その人が置かれている事情を考えるべきだ。
- 会議で一言も発せず責任も取らない役員たちを、社内では衣架飯嚢だと陰で批判している。
類義語
- 酒嚢飯袋
- 飯嚢酒甕
- 無芸大食
- 尸位素餐
- 伴食宰相
対義語
- 博学多才
- 多才多芸
- 才気煥発
- 有為の士
- 俊才