衆怒難犯
読み方:しゅうど なんぱん
意味
多くの人々が抱く怒りや民衆の憤りは、決して軽く見たり、無理に押さえつけたりしてはならないということ。大勢の反発を招くような行為は危険であり、為政者などは人々の意向を慎重に扱うべきだという戒め。
由来
中国の歴史書・古典である「春秋左氏伝(左伝)」襄公十年の言葉。「衆怒難犯、専欲難成(多くの人の怒りを犯すことは難しく、一人だけの欲望を成し遂げることも難しい)」に由来する。記事の年代は春秋時代の紀元前563年ごろで、本文の成立は戦国時代ごろとされる。
備考
主に政治・組織運営などで、民衆や多数者の怒りを招く危険を説く硬い表現。「衆怒」は単なる一時的な怒りではなく、広く集まった強い反発をいう。
誤用・混同注意
- 「しゅうどなんぼん」と読むのは誤りで、一般に「しゅうどなんぱん」と読む。
- 「衆怒難反」と書くのは誤り。正しくは「衆怒難犯」。
例文
- 住民の十分な説明を得ないまま計画を強行すれば、衆怒難犯という事態になりかねない。
- 指導者は衆怒難犯を肝に銘じ、国民の不満を放置してはならない。
- 企業も消費者の批判が広がったときは、衆怒難犯として誠実に対応する必要がある。
分類
類義語
- 民怨載道
- 人心離反
- 衆寡敵せず