蟻穴潰堤
読み方:ぎけつ かいてい
意味
ごく小さな欠陥や油断、見過ごした問題が原因となって、やがて大きな失敗・災害・組織の破綻などを招くこと。小事を軽視してはならないという戒めを表す。
由来
中国の戦国時代末期、紀元前3世紀ごろに成立したとされる『韓非子』の「喩老」篇にある「千丈の堤も、螻蟻(けら・あり)の穴を以て潰る」という趣旨の言葉に基づく。高く丈夫な堤防でも、虫や蟻の小さな穴から崩壊するというたとえを四字にまとめた故事成語である。
備考
文章語・教訓的な表現として用いられる。日常会話では、「蟻の穴から堤も崩れる」という言い方のほうが意味を伝えやすい。
誤用・混同注意
- 「ありあなかいてい」と読まない。標準的な読みは「ぎけつかいてい」。
- 蟻が堤を直接壊すという字義だけでなく、小さな問題の放置が大きな破綻を招くという比喩として用いる。
例文
- 些細な入力ミスを放置した結果、大規模な情報漏えいに発展した。まさに蟻穴潰堤である。
- 老朽化設備の小さなひびを軽視せず、蟻穴潰堤を防ぐために早急に補修した。
- 不正の芽を早い段階で摘むことが重要だ。蟻穴潰堤の戒めとして、内部統制を見直そう。
分類
類義語
- 蟻の穴から堤も崩れる
- 千里の堤も蟻の穴から
対義語
- 用意周到
- 未然防止