虚室生白
読み方
きょしつ しょうはく意味
心を空の部屋のようにからっぽにし、私欲・先入観・執着を取り去れば、自然に真理や道理が明らかになるということ。無心で澄み切った境地、またその境地に達すると物事の本質が見えてくることをいう。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』人間世篇に見える「虚室生白、吉祥止止」に由来する。成立時期は諸説あるが、おおむね紀元前4〜前3世紀ごろに荘周および後学の思想として形成・編纂されたとされる。「虚室」は空の部屋、「生白」は明るさが生じる意。備考
道家思想・禅的な文脈で使われる硬い表現。日常会話ではまれで、随筆・評論・書道作品などで、無心や虚心の境地を表す語として用いられる。例文
- 利害を忘れて虚室生白の心で臨めば、解決の糸口は自然に見えてくる。
- 彼は座禅を通じて虚室生白の境地を求め、日々の迷いを手放そうとしている。
- 研究で行き詰まったときほど、先入観を捨てて虚室生白を心がけるべきだ。
- 交渉の場では勝ち負けにこだわらず、虚室生白の姿勢で相手の言葉を聞いた。
- 虚室生白という言葉のとおり、心が静まると複雑に見えた問題も単純に理解できた。
類義語
- 明鏡止水
- 虚心坦懐
- 無念無想
- 心頭滅却
- 虚心平気
対義語
- 私利私欲
- 疑心暗鬼
- 煩悩妄想
- 我田引水