蓬門圭竇
読み方:ほうもん けいとう
意味
よもぎなどの草で作った粗末な門と、壁に開けた圭形の小さな窓穴の意。転じて、貧しい人の粗末な住まい、またはきわめて貧困な生活環境をいう。
由来
中国の歴史書『魏書』の「逸士伝・李謐伝」に見える語。「雖在蓬門圭竇、常懐重阜之志(蓬門圭竇にあっても、常に高い志を抱く)」という文に由来する。『魏書』は北斉の魏収が554年ごろに編纂したとされる。「蓬門」は草で作った門、「圭竇」は圭のような形をした小窓・穴を指す。
備考
文章語・漢文調の表現で、日常会話ではあまり用いない。住居や生活の困窮を強調する語であり、現代の他者の住まいに対して使う際は、侮蔑的に響かないよう配慮が必要。
誤用・混同注意
- 「圭竇」の「竇」を、意味の似た「洞」と書くのは誤り。
例文
- 祖父は蓬門圭竇と呼ぶべき家で育ったが、学問への志を失わなかった。
- 古い記録には、戦乱を逃れた一家が蓬門圭竇に身を寄せたとある。
- この小説は蓬門圭竇での暮らしを通して、当時の貧困を描いている。
分類
類義語
- 蓬戸甕牖
- 甕牖桑枢
- 蓬門蓽戸
対義語
- 富麗堂皇
- 高楼大廈