蓋棺定論
読み方:がいかん ていろん
意味
人の人物・功罪・業績に対する最終的な評価は、その人が死んで棺にふたをしてから、すなわち生涯が終わった後になって初めて定まるということ。一時的な評判や生前の評価だけでは、その人の真価は決められないという意味で用いる。
由来
唐代の文学者・韓愈が、柳宗元を追悼して9世紀初頭(柳宗元没後の819年ごろ)に書いた文章「祭柳子厚文」に由来するとされる。「棺にふたをしてから論を定める」、すなわち死後に人物への最終的な論評が定まるという趣旨から生まれた語である。
備考
主に人物の功罪・業績・人格に対する最終評価についていう、やや硬い文章語。「蓋棺論定」ともいい、死後でなければ一切評価できないという意味ではなく、最終判断は後世に委ねられるという含みを持つ。
別表記
- 蓋棺論定
誤用・混同注意
- 「概観定論」などと書くのは誤り。『蓋棺』は「棺にふたをすること」をいう。
- 単に「死後に評価する」という意味に限定するのは不正確で、人物の生涯全体を踏まえた最終的な評価をいう。
例文
- 歴史上の人物の評価は、蓋棺定論を待たなければならないことが多い。
- 一時の失敗だけで彼の功績を否定するのは早い。蓋棺定論というように、真価は後世が判断するだろう。
- 伝記の著者は蓋棺定論を急がず、その政治家の功績と過失の両方を資料に基づいて検証した。
分類
類義語
- 死後評価
- 没後評価
- 後世の評価
対義語
- 生前評価
- 存命中の評価