苦集滅道
読み方:く しゅう めつ どう
意味
仏教の基本教説である「四諦(したい)」を、苦・集・滅・道の順に表した語。人生には苦しみがあるという真理(苦)、苦の原因は煩悩や執着であるという真理(集)、その原因をなくせば苦しみは消えるという真理(滅)、苦しみを消すための実践の道があるという真理(道)をいう。
由来
古代インドで釈迦が説いたとされる仏教の根本教説「四諦」に由来する。成立時期は釈迦の活動した紀元前5世紀ごろとされ、経典では『阿含経』類などに説かれる。中国へ仏教が伝来した後、苦諦・集諦・滅諦・道諦を略して「苦集滅道」と漢訳・定着し、日本にも仏教語として伝わった。
備考
通常は、各字に「諦」を付けて「苦諦・集諦・滅諦・道諦」と説明する。「苦しみだけを説く教え」ではなく、苦の原因と解決への道筋までを示す教えである。
誤用・混同注意
- 「苦集滅道」は四つの語を並べたものであり、「苦集」と「滅道」の二語から成る語だと誤解しない。
- 「集」は人が集まる意味ではなく、苦の原因となる煩悩・執着が集まり起こることを表す。
例文
- 仏教を学ぶうえでは、まず苦集滅道の考え方を理解することが重要だ。
- 授業では、苦集滅道を四つの真理として順に解説した。
- 苦集滅道の「道」は、苦しみをなくすための実践法を指している。
分類
類義語
- 四諦
- 四聖諦
- 四真諦