自己犠牲
読み方
じこ ぎせい意味
自分の利益・安全・時間・快適さ、ときには生命までも犠牲にして、他人や集団、目的のために尽くすこと。美徳として語られる場合もあるが、無理な我慢や搾取を正当化する意味合いで批判的に使われることもある。由来
「自己」は自分自身、「犠牲」は本来、神に供える生け贄の動物を指す漢語で、中国古典に由来する語。近代日本で「sacrifice」の訳語として抽象的な意味が広まり、「自己犠牲」は自分を犠牲にする態度を表す語として用いられるようになった。成立の正確な年は不明だが、明治期(19世紀後半〜20世紀初頭)に定着したと考えられる。備考
称賛語にも批判語にもなる。日本では献身や我慢の美徳と結びつきやすい一方、過労・家父長制・同調圧力の文脈では否定的に使われることも多い。例文
- 彼女は家族のために自己犠牲を重ね、長年自分の夢を後回しにしてきた。
- 自己犠牲の精神は尊いが、心身を壊してまで続けるべきではない。
- その医師たちの自己犠牲的な働きによって、多くの命が救われた。
- 会社が社員に過度な自己犠牲を求める風土は、早急に改める必要がある。
- 物語の主人公は、仲間を守るために自己犠牲を選ぶが、その結末は読者に深い問いを残す。
類義語
- 献身
- 自己献身
- 無私奉公
- 滅私奉公
- 奉仕
- 身を捨てること
対義語
- 利己主義
- 自己中心
- 保身
- 私利私欲
- 自己優先