自他共栄
読み方
じた きょうえい意味
自分だけでなく他者や社会もともに利益を得て、発展し栄えること。個人の向上が周囲の幸福につながり、周囲の繁栄もまた自分を豊かにするという、協調・互恵を重んじる考え方。由来
「自他」は自分と他人、「共栄」はともに栄えること。講道館柔道の創始者・嘉納治五郎が、柔道修行を通じた人間形成と社会貢献の理念として提唱した語として知られる。大正11年(1922年)に講道館文化会を設立した頃、「精力善用」と並ぶ柔道の根本理念として整理・普及した。備考
柔道・講道館の理念として特に有名。ビジネス、教育、地域活動などでも、単なる利益追求ではなく相互の発展を重んじる文脈で使われる。例文
- この会社は、取引先との自他共栄を掲げ、無理な値下げ交渉を避けている。
- 嘉納治五郎の教えである自他共栄は、柔道の精神を語るうえで欠かせない。
- 地域の商店街が生き残るには、競争だけでなく自他共栄の発想が必要だ。
- 彼は自分の成功を独占せず、後輩の育成にも力を入れる自他共栄の人だ。
- 国際協力は、一方的な援助ではなく自他共栄を目指すものでなければならない。
類義語
- 共存共栄
- 相互扶助
- 互恵共生
- 共栄共存
- 相利共生
対義語
- 利己主義
- 独り勝ち
- 弱肉強食
- 排他的競争
- 共倒れ