膏粱子弟
読み方:こうりょう してい
意味
裕福で身分の高い家に生まれ、美食を取り、苦労や世間の厳しさを知らずに育った若者・子弟のこと。多くは、甘やかされて育ち、生活経験や忍耐力に乏しいという批判的なニュアンスを伴って用いる。
由来
中国の歴史書『漢書』の「叙伝」に見える語とされる。『漢書』は後漢時代、班固が1世紀ごろに編纂した前漢の正史である。「膏」は脂身・肥えた肉、「粱」は上質な穀物(よい米・粟)を指し、「膏粱」はぜいたくな食事の意。そのような美食で育った「子弟」から、富裕な家の世間知らずな若者をいうようになった。
備考
現代では、単に裕福な家の子という意味よりも、「苦労知らずで打たれ弱い」という批判的な含みで使われやすい語である。人を直接指して用いる際は失礼になりうる。
誤用・混同注意
- 「膏梁子弟」は誤り(正しくは、米偏の「粱」を用いる「膏粱子弟」)。
- 「子弟」を「しでい」と読むのは誤りで、読みは「こうりょうしてい」。
例文
- 彼は膏粱子弟として育ったため、地方での質素な暮らしに初めは戸惑っていた。
- 膏粱子弟だという偏見だけで、彼の実力まで否定するべきではない。
- 祖父は、膏粱子弟にならないよう、子どもたちに家事や畑仕事を手伝わせた。
分類
類義語
- 紈袴子弟
- 富貴子弟
- 公子王孫
- 温室育ち
対義語
- 寒門子弟
- 苦学生
- 苦労人