胸中成竹
読み方:きょうちゅう せいちく
意味
物事を始める前に、完成までの構想・手順・見通しが心の中ではっきりできあがっていること。特に、十分な準備や確信があり、迷わず事を進められる状態をいう。もとは竹を描く際、描くべき竹の姿をあらかじめ胸中に完成させておく意から出た表現。
由来
北宋の詩人・蘇軾(1037~1101)が、画竹に巧みだった文与可(文同)を追悼して記した「文与可画筼筜谷偃竹記」にある「画竹必先得成竹於胸中(竹を描くには、必ず先に完成した竹を胸中に得なければならない)」に基づく。本文は元豊2年(1079年)ごろの作とされる。
備考
主に文章語・硬い表現として用いる。「胸中に完成した竹がある」という画竹の比喩であり、単に秘密を心に抱く意味ではない。中国語では「胸有成竹」「成竹在胸」もよく用いられる。
例文
- 新製品の設計については、担当者の胸中成竹であり、会議では完成図に至る道筋を明快に説明した。
- 彼女は取材前に資料を徹底的に読み込み、記事の構成はすでに胸中成竹だった。
- 胸中成竹の状態で交渉に臨んだため、予想外の質問にも落ち着いて対応できた。
分類
類義語
- 成竹在胸
- 胸有成竹
- 用意周到
- 準備万端
対義語
- 無計画
- 行き当たりばったり
- 準備不足