聖恩無彊
読み方:せいおん むきょう
意味
「聖恩」は聖上・君主、特に天皇から受ける恩恵、「無彊」は境界や限りがない意である。全体では、君主から受ける恩沢が果てしなく大きいことをたたえる漢文調の表現として解釈できる。ただし、「聖恩無彊」は主要な日本語辞典に定着した四字熟語としては確認しにくい。
由来
「聖恩」は漢文で天子・君主の恩恵をいう語である。「無彊」は「無疆」とも書かれ、限り・境界がないことを表す古典語で、「万寿無疆」は『詩経』小雅・天保(西周期、前11~前8世紀頃に成立とされる)に見える。ただし、「聖恩無彊」という四字の結合そのものについて、特定の典拠や成立時期は未詳である。日本語では「聖恩無窮」が定着した表現である。
備考
君主制・天皇制を前提とした強い敬意を含む古風な語であり、現代の日常会話や通常の公的文書ではほぼ用いない。定着した日本語の四字熟語は「聖恩無窮」である。
補足
- 「聖恩無彊」を「聖恩無窮」の異体字表記とみなすのは不正確である。「彊」と「窮」は別の字であり、日本語で定着している四字熟語は「聖恩無窮」。
- 「彊」を単に「強」と書き換えない。「無彊」は古典語として「限りがない」を表す場合があるが、現代日本語では一般的ではない。
例文
- 碑文には「聖恩無彊」と刻み、君主の恩沢が限りないことをたたえた。
- 漢文調の式辞を現代語に直す際、「聖恩無彊」を「君主からのご恩は尽きない」と訳した。
- 日本語の四字熟語として示す場合は、「聖恩無彊」ではなく、定着形の「聖恩無窮」を用いるのが無難である。
分類
類義語
- 聖恩無窮
- 恩沢無窮
- 恩沢洪大