耕雲種月
読み方
こううん しゅげつ意味
俗世間の名利や煩わしさから離れ、自然を友として悠々自適に暮らすこと。また、雲や月を相手にするような、詩情豊かで超俗的な境地をいう。由来
中国の古典詩文・禅林の語に由来するとされるが、具体的な初出や成立年代は不詳。「雲を耕し、月に種をまく」という現実離れした表現によって、世俗を超えた隠者的・風流な生活をたとえたもの。日本では近世以降、漢詩文や禅語的文脈で用いられた。備考
日常会話ではまれで、文学的・漢詩的な響きが強い語。単なる怠惰ではなく、名利を離れた風雅で超俗的な生き方を肯定的に表す。例文
- 定年後、彼は山里に移り住み、耕雲種月の暮らしを楽しんでいる。
- この庵に残された漢詩からは、作者の耕雲種月の境地が伝わってくる。
- 都会の競争に疲れた私は、いつか耕雲種月の日々を送りたいと思う。
- 名声にも財産にも執着しない先生の生き方は、まさに耕雲種月である。
- 彼女の随筆には、自然とともに静かに生きる耕雲種月の趣がある。
類義語
- 悠々自適
- 晴耕雨読
- 閑雲野鶴
- 隠逸生活
- 風流三昧
対義語
- 俗事奔走
- 名利追求
- 汲汲営営
- 利欲熏心