羽翼既成
読み方
うよく きせい意味
鳥の翼がすでに整って飛べる状態になったことから、人や組織が十分に成長し、実力・支持者・補佐役などを得て、もはや簡単には抑えたり動かしたりできない状態になること。特に、後継者や部下、勢力が独り立ちできるほど強くなることをいう。由来
中国・前漢初期の故事に基づく。紀元前2世紀、漢の高祖劉邦が太子を替えようとしたが、太子に賢者たちが付き従うのを見て「羽翼已成、難動矣」と述べ、廃立を断念したという話が『史記』留侯世家に見える。『史記』は前漢の司馬遷により紀元前91年ごろ成立したとされる。「已成」を日本で「既成」と表す形が用いられる。備考
「羽翼」は翼、または補佐する者の意。やや硬い文章語で、人物・組織・勢力の成長を評する際に使う。中国故事では「羽翼已成」とも書く。例文
- 若手中心だったその研究チームも、今では外部資金と優秀な人材を得て羽翼既成の感がある。
- 創業者は後継者の力量を疑っていたが、役員たちの信頼も厚く、すでに羽翼既成だった。
- 地方の小さな政党と思われていたが、各地に支部を広げ、羽翼既成となって国政に影響を及ぼした。
- 新人作家として出発した彼女は、読者と編集者に支えられ、数年で羽翼既成の人気作家になった。
- ライバル企業が羽翼既成となる前に、こちらも新製品の開発を急ぐ必要がある。
類義語
- 羽翼已成
- 実力充実
- 勢力拡大
- 独立自立
- 一人前
対義語
- 孤立無援
- 羽毛未豊
- 未熟未成
- 勢力微弱