結髪之妻
読み方:けっぱつ の つま
意味
若い時、髪を結う年頃から夫婦として連れ添ってきた妻。一般に最初の妻、または長年苦楽を共にしてきた妻をいう。夫が出世した後も、昔からの妻を大切にするという文脈で用いられることが多い。
由来
古代中国で「結髪」は、成人して髪を結い上げること、または若くして夫婦となることを表した。漢代(前1世紀ごろ)の蘇武の作と伝わる詩「留別妻」にある「結髪為夫妻、恩愛両不疑(髪を結う若い時に夫婦となり、互いの愛を疑わない)」に基づく表現とされる。日本では「結髪の妻」とも書く。
備考
現代の日常会話ではやや文語的な表現で、「結髪の妻」と書くことも多い。「糟糠之妻」は貧苦を共にした妻に重点があり、結髪之妻は若い頃からの妻である点に重点がある。
別表記
- 結髪の妻
誤用・混同注意
- 「結発之妻」は誤りで、正しくは「結髪之妻」。
- 「結髪」は一般に「けっぱつ」と読み、「けつはつ」とは読まない。
- 「糟糠之妻」と同義に扱われることがあるが、前者は貧苦を共にした点、結髪之妻は若い頃から連れ添った点を強調する。
例文
- 彼は事業に成功した後も、結髪之妻への感謝を決して忘れなかった。
- 祖父は入院中、結髪之妻である祖母の手を握りながら若い頃の話をしていた。
- 出世を機に結髪之妻をないがしろにするべきではない、という戒めが語られた。
分類
類義語
- 糟糠之妻
- 初妻
- 連れ添いの妻
対義語
- 後妻
- 継室