節用愛民
読み方
せつよう あいみん意味
費用や資源のむだ遣いを慎み、人民を慈しみ大切にすること。特に、為政者がぜいたくや不必要な出費を控え、民の暮らしや負担に配慮して政治を行うべきだという考えをいう。由来
中国の古典『論語』「学而」篇にある孔子の言葉「節用而愛人(用を節して人を愛し)」に基づく四字熟語である。「人」を統治される人々、すなわち民として捉え、「節用愛民」とまとめた表現。『論語』の成立はおおむね紀元前5~前3世紀ごろとされる。備考
主に政治・行政における為政者の徳目として用いる漢語的な表現。「節用」は単なる倹約ではなく、公的な資源をむだなく用いることを指す。日常会話より文章語で使われる。例文
- 為政者には、財政を健全に保ちながら民の生活を守る節用愛民の姿勢が求められる。
- 彼は節用愛民を信条とし、役所の無駄な支出を削って福祉の充実に充てた。
- 古い藩政の記録には、節用愛民を掲げて年貢の負担軽減に努めた藩主の話が残っている。
類義語
- 節倹愛民
- 仁政愛民
- 愛民利物
対義語
- 横徴暴斂
- 苛斂誅求
- 奢侈放縦