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箪食瓠漿

読み方:たんし こしょう

意味

竹製の器である箪に盛った食物と、ひさご(瓠)に入れた飲み物のこと。転じて、民衆が食べ物や飲み物を差し出し、とくに自分たちを救ってくれる軍隊・指導者を心から歓迎することをいう。

由来

中国戦国時代、紀元前4~3世紀ごろに成立した『孟子』の「梁恵王下」にある「簞食壺漿以迎王師(簞食と壺漿とをもって王の軍を迎える)」に基づく。暴政から救われると期待した民衆が、食物と飲み物を携えて王師を迎える場面から生まれた。通行本の原文は「簞食壺漿」だが、日本語では「箪食瓠漿」とする表記も定着している。

備考

現代の日常会話ではまれで、歴史叙述や漢文調の文章で用いられる。単に質素な食事をいう語ではなく、民衆による心のこもった歓迎を表す。

別表記

  • 簞食瓠漿
  • 箪食壺漿
  • 簞食壺漿

補足

  • 「箪食瓢飲」と混同しない。後者は『論語』由来で、質素な生活に満足することをいう別の四字熟語。
  • 「箪食壺漿」は『孟子』の通行本に見える表記であり、誤字と断定しない。

例文

  • 圧政から解放された町の人々は、箪食瓠漿をもって王師を迎えた。
  • 史書には、民衆が箪食瓠漿をもって救援の軍を歓迎したと記されている。
  • 長年の苦難から救った部隊への住民の歓迎は、まさに箪食瓠漿と呼ぶにふさわしいものだった。

分類

類義語

この四字熟語に使われている漢字