立地成仏
読み方:りっち じょうぶつ
意味
悪人であっても、それまでの悪行をやめて心から改心すれば、ただちに仏になれるということ。転じて、過ちや執着を捨て、直ちに救い・悟りの境地に至ることをいう。「立地」は場所のよしあしではなく、「その場で、即座に」の意。
由来
宋代中国の禅宗灯史で、1252年ごろに成立したとされる『五灯会元』に見える「放下屠刀、立地成仏(佛)」に基づくとされる。これは、殺生をしてきた者でも屠刀を捨てて改心すれば、その場で仏となり得るという禅的な救済観を表す句で、「立地成仏」はその後半を四字熟語として用いたもの。
備考
主に仏教・禅の文脈で用いる語。悪人でも無条件に救われるという意味ではなく、悪行を捨てて真に改心することが前提である。一般の「立地(場所・条件)」とは関係がない。
別表記
- 立地成佛
補足
- 読みを「りつちじょうぶつ」としない。正しくは「りっちじょうぶつ」。
- 「立地」を土地の条件・場所のよしあしの意味だと解釈するのは誤り。
- 単に謝罪しただけで直ちに許される、という意味ではない。
例文
- 僧は、どれほど重い罪を犯した者でも、真に悔い改めるなら立地成仏の道は閉ざされないと説いた。
- 物語の主人公は悪事を重ねていたが、最後に人を救うために己を犠牲にし、立地成仏を思わせる改心を見せた。
- ただ謝るだけで立地成仏とはいかず、改心を行動で示し続けることが必要だ。
分類
類義語
- 即身成仏
- 一念成仏
- 放下屠刀
対義語
- 六道輪廻
- 迷界流転