空華外道
読み方:くうげ げどう
意味
仏教で、眼病のため空中に花が見えるという幻覚(空華)を本当にあるものと思い込む「外道」をいう。転じて、実在しないものや誤った考えに執着し、真理を見失っている人・あり方をたとえる語。
由来
仏教語。「空華」は、目の病などによって空中に花が見えるという、実在しない幻を指す。「外道」は本来、仏教の立場から仏教以外の教えを信じる者を指した。インド仏教以来の空華の比喩と外道観を背景にもつ語で、特定の成立年は不明である。日本では仏教漢文・仏教思想の受容を通じて用いられてきた。
備考
古い仏教的・論争的な語であり、日常会話ではほとんど用いない。「外道」には相手を異端・誤謬とみなす響きがあるため、現代の対人表現では侮蔑的になりうる。俗語の「外道」とは意味が異なる。
誤用・混同注意
- 「空華」は「くうか」ではなく、通常「くうげ」と読む。
- 「外道」を現代俗語の「残酷な者・常識外れの者」という意味で解釈するのは、この語の本来の仏教的意味とは異なる。
例文
- 仏教思想の解説では、幻のような対象に執着する者を空華外道になぞらえることがある。
- 著者は、根拠のないうわさを真実として広める態度を、空華外道にも似た迷いだと批判した。
- 相手の信仰や思想を空華外道と決めつける表現は、現代では慎重に扱うべきである。
分類
類義語
- 邪見
- 邪道
- 迷妄
対義語
- 正法
- 正見
- 仏道