科頭跣足
読み方
かとう せんそく意味
頭には冠・帽子などをかぶらず、足には履物を履かないこと。転じて、礼装や体裁を整えない、飾らない粗末な身なり、または世間の作法にとらわれない無頓着な姿をいう。由来
「科頭」は冠や帽子をかぶらず頭をむき出しにすること、「跣足」は裸足のこと。古代中国では冠や履物が礼儀・身分を示す装いであったため、それを欠く姿を表す漢語として成立した。日本には漢籍・漢文訓読を通じて受容された語で、正確な初出・成立年は不詳。備考
日常会話ではほとんど使われず、文章語・漢文調の硬い表現。単に「裸足」だけでなく、冠や帽子を着けない無造作な姿まで含む。例文
- 彼は山小屋から科頭跣足の姿で現れ、まるで世俗を離れた仙人のようだった。
- 急な火事に驚き、住人たちは科頭跣足のまま外へ飛び出した。
- その隠者は科頭跣足で畑を耕し、名誉や財産には少しも関心を示さなかった。
- 式典に科頭跣足で出席するわけにはいかないので、最低限の身支度を整えた。
- 古い随筆には、科頭跣足で歩く僧の姿が、俗世を捨てた象徴として描かれている。
類義語
- 無帽裸足
- 裸頭跣足
- 被髪跣足
- 蓬頭跣足
対義語
- 衣冠束帯
- 正装
- 盛装
- 端正な身なり