神仏冥加
読み方:しんぶつ みょうが
意味
神や仏が人知れず与える恵み・加護のこと。特に、困難や災難を免れたり、幸運に恵まれたりすることを、神仏のおかげであるとしていう。「神仏の冥加」ともいう。
由来
「冥加」は、仏・菩薩などが人の知らないところで与える加護を表す仏教語である。「冥」は暗い・目に見えない意、「加」は力や恵みを加える意。これに神道の「神」と仏教の「仏」を併せた「神仏」が付き、神仏双方の見えない加護をいう語となった。特定の典拠や成立年代は明確ではないが、日本で神仏習合が広まった中世以降に定着した表現と考えられる。
備考
宗教的な加護をいう、やや古風で改まった語。「冥加に尽きる」は「冥利に尽きる」と意味が異なり、神仏の加護を失うほど悪事を重ねる意で用いる。
誤用・混同注意
- 「しんぶつめいか」と読まない。正しくは「しんぶつみょうが」。
- 「冥加に尽きる」を「冥利に尽きる」と同じく「この上なくありがたい」の意味で用いるのは誤り。「冥加に尽きる」は本来、神仏の加護を失うほど悪事を重ねる意。
例文
- 遭難しかけた登山者が無事に戻れたのは、まさに神仏冥加というほかない。
- 大火の中で家族全員が助かり、祖母は神仏冥加だと手を合わせた。
- 日頃から誠実に暮らしてきた彼が難局を切り抜けたのも、神仏冥加なのかもしれない。
分類
類義語
- 神仏の加護
- 神仏の加護
- 冥助
- 冥加
対義語
- 神罰
- 仏罰