社交辞令
読み方:しゃこう じれい
意味
人づきあいを円滑にするため、礼儀として相手に言うあいさつやほめ言葉。本心からの約束・評価とは限らず、「ぜひまた会いましょう」「お似合いですね」など、場を和ませたり相手を立てたりするための表現をいう。
由来
「社交」は人との交際・つきあい、「辞令」はもともと応対や儀礼に用いる言葉をいう。これらを組み合わせた「社交辞令」は、特定の中国古典の故事に基づく語ではなく、近代日本で定着した表現とされる。成立年は特定できないが、明治期以降(19世紀後半以降)に広まった近代的な漢語表現である。
備考
やや「本心を伴わない言葉」という否定的な含みで使われるが、必ずしも悪意や虚偽を意味しない。人間関係を円滑にする礼儀的な表現としても用いられる。
補足
- 「辞令」を人事上の任命通知だけの意味で理解するのは不十分。この語では、社交上の儀礼的な言葉を指す。
- 社交辞令を必ずしも嘘や悪意のある発言だと受け取るのは誤解であり、礼儀としての表現の場合も多い。
例文
- 取引先から「ぜひ一度食事でも」と言われたが、社交辞令かもしれないので、すぐには日程を決めなかった。
- 初対面で「またぜひお会いしましょう」と言うのは、場を和ませる社交辞令として使われることがある。
- 彼女の褒め言葉を単なる社交辞令と決めつけず、まずは素直に感謝を伝えた。
分類
類義語
- お世辞
- 建前
- 儀礼的なあいさつ
- 愛想言葉
対義語
- 本音
- 真心
- 率直な言葉