磨穿鉄硯
読み方
ません てっけん意味
鉄で作った硯をすり減らして穴をあけるほど、長く熱心に学問や修業に励むこと。転じて、固い志を持ち、困難にくじけず努力を続けることをいう。由来
中国の五代十国時代、後晋の政治家・桑維翰(そういかん、898〜947)の故事に由来する。科挙に挑む彼が鉄の硯を鋳て、「この硯がすり減って穴があいたら別の道を考えよう」と決意を示し、ついに進士に及第したという話から生まれた。故事は宋代(11世紀)の『新五代史』などに見える。備考
日常会話ではかなり硬い表現で、主に文章語・訓辞・受験や学問の文脈で使われる。努力一般にも使えるが、特に勉学・修業との相性がよい。例文
- 彼は医師になる夢をかなえるため、磨穿鉄硯の精神で十年間勉強を続けた。
- 語学の習得には近道がないので、磨穿鉄硯の覚悟で毎日辞書を引いている。
- 祖父は貧しい時代にも磨穿鉄硯の努力を重ね、独学で法律を学んだ。
- 研究が行き詰まっても、磨穿鉄硯の志を失わなければ必ず道は開ける。
- 受験生たちは磨穿鉄硯を合言葉に、夜遅くまで互いに励まし合った。
類義語
- 韋編三絶
- 蛍雪之功
- 刻苦勉励
- 苦学力行
- 孜孜不倦
- 一意専心
対義語
- 三日坊主
- 意志薄弱
- 中途半端
- 半途而廃
- 途中放棄