短褐穿結
読み方:たんかつ せんけつ
意味
粗末な短い衣服が破れ、つぎはぎだらけになっていること。転じて、着る物にも事欠くほど生活が非常に貧しいさまをいう。
由来
中国・東晋末から南朝宋初にかけての詩人、陶淵明の「五柳先生伝」にある「短褐穿結、簞瓢屡空、晏如也」による。5世紀初頭(おおむね420年頃)の文章で、粗末な衣服は破れ、食器も空であるほどの貧しさにありながら、平然としている人物像を描いた表現である。
備考
文章語・漢文調の強い表現で、日常会話ではあまり用いない。「貧しい衣服・生活」を表すが、原典では貧困に動じない清貧や安らかな心境も背景にある。
補足
- 「褐」は通常「かつ」と読み、「たんかち」とは読まない。
- 「短褐」を単に茶色の短い衣服と解するのは不十分で、粗末な布で作った短衣を指す。
例文
- 彼は学生時代、短褐穿結の暮らしを送りながらも、学問への志を失わなかった。
- その伝記には、主人公が短褐穿結の身なりで各地を旅したと記されている。
- 短褐穿結に甘んじても不正な利益を求めなかった彼の姿勢は、人々の敬意を集めた。
分類
類義語
- 弊衣破帽
- 簞瓢屡空
- 蓬門甕牖