知者不惑
読み方
ちしゃ ふわく意味
知恵や道理を備えた人は、物事の本質を見極められるため、目前の利害や周囲の意見に振り回されず、迷ったり惑ったりしないという意味。学識だけでなく、判断力・洞察力・精神的な安定を含む徳を表す言葉。由来
中国の古典『論語』子罕篇にある孔子の言葉「知者不惑、仁者不憂、勇者不懼」に由来する。孔子は春秋時代末期(紀元前6〜前5世紀)の人物で、『論語』の成立は戦国時代頃(紀元前5〜前3世紀頃)とされるが、正確な成立年は不明。備考
「智者不惑」とも書く。『論語』由来の格調高い表現で、日常会話より文章・講話・座右の銘などで用いられる。「不惑」は四十歳の意味でも使われるが、本語では「惑わない」の意。例文
- 社長は危機の場面でも知者不惑の態度を崩さず、冷静に次の一手を示した。
- 多くの情報が飛び交う時代だからこそ、知者不惑の判断力が求められる。
- 彼女は経験と学びを重ね、難しい選択にも知者不惑の姿勢で向き合っている。
- 知者不惑というが、十分に考え抜いた人ほど他人の言葉に簡単には動揺しない。
- リーダーには、感情に流されず本質を見抜く知者不惑の精神が必要だ。
類義語
- 智者不惑
- 明哲保身
- 泰然自若
- 不動心
対義語
- 優柔不断
- 右顧左眄
- 疑心暗鬼
- 迷妄無知