知人之明
読み方
ちじん の めい意味
人の性格・能力・才能・器量などを正確に見抜く優れた見識や判断力のこと。「人を知る明(めい)」、すなわち人物を見分ける目をいう。特に、部下の登用や人材の評価において、適任者を見いだす力を表す。由来
中国の古典に由来する語で、「知人」は人の本質や才能を知ること、「明」は物事を明らかに見抜く知恵・洞察力を意味する。『韓非子』などの中国古典に見られる「知人者智、自知者明(人を知る者は智、自らを知る者は明)」という考え方とも関係が深い。成立時期は中国戦国時代(紀元前5~前3世紀ごろ)に形成された思想・語法を背景とする。備考
主に、人物評価・人材登用に優れた人を褒める際に用いる硬い表現。「知人」は現代語の「知り合い」ではなく、「人を知る」の意。日常会話より文章語・教養的な文脈に向く。例文
- 彼は若手の潜在能力を見抜いて重要な仕事を任せる。まさに知人之明のある上司だ。
- 組織の発展には、能力だけでなく人柄も見極める知人之明を備えたリーダーが必要である。
- その社長は無名だった技術者を採用し、後に大成功させた。彼の知人之明が示された例だ。
類義語
- 慧眼独具
- 鑑識眼
- 識人之明
- 人を見る目
対義語
- 有眼無珠
- 人物不識
- 人を見る目がない